特集「ヨモヤマビルド」

進化するミニ四駆

はじめまして。ビルドシステムの小川です。

ビルドシステムで、新卒入社から十数年、ソフトウェア開発業務に従事しています。

 

私には小学2年生の息子がいるんですが、友達の影響でミニ四駆に興味を持ちまして。

どうやら今は「第3次ミニ四駆ブーム」らしく、子供だけでなく大人もハマっているみたいです。

 

 第1次ミニ四駆ブーム・・・『ダッシュ!四駆郎(1987年 連載開始)』世代

 第2次ミニ四駆ブーム・・・『爆走兄弟レッツ&ゴー!!(1994年 連載開始)』世代

 第3次ミニ四駆ブーム・・・イマココ

 

そんな私も「第1次ミニ四駆ブーム」に育った身でして、『スーパードラゴン』『ファイヤードラゴン』『アバンテJr.』などが大流行してました。

「早組み」する名人がいたり、模型店で開催されるレースに参加したり、よくわからないプラモデルと抱き合わせで売られていたり。

ダッシュ軍団のマシンは全部揃えてましたね。(『エンペラー』『バーニングサン』『シューティングスター』『キャノンボール』『ダンシングドール』懐かしい!)

子供にとって抱き合わせ販売はツライ

 

ミニ四駆の醍醐味は改造です。

もちろん改造せずに組み立てただけでも電池さえあれば走りますが、パーツを買ったりして改造するのがミニ四駆の楽しみ方ですね。

私の頃の改造といえば、市販されているモーターやタイヤなどのパーツを買って組み替えたり、シャフトに焼きを入れたり、パテでボディをデコったり、焼いたカッターナイフでシャーシを切って軽量化したり、思い返してみると小学生ながら色々とやってましたね。

この記事を書いているだけでも色々と記憶が蘇ってきます。

肉抜き!肉抜き!

 

さて、そんなミニ四駆ですが、いまはどんなことになってるのか。

「第1次ミニ四駆ブーム」の人間としては、ビックリしました。ホントに。

マジかーーー!

 

まず、改造用パーツの種類がスゴイ数あります。

モーターだけでも「チューン系(初心者向け)」「ハイスピード系(上級者向け)」で大きく分かれて更に「スピード重視」「パワー重視」と色んな性能のモーターが用意されています。

私の頃は「ノーマル」「ハイパーミニモーター」「ハイパーダッシュモーター」ぐらいでした。。

他にも「ギア」「ローラー」「スタビライザー(転倒防止)」「ブレーキ」「ベアリング」「プレート」などなど、種類も豊富で、かつ、「プラスチック」「アルミ」「FRP」「カーボン」「ポリカーボネート」などの素材違いもあります。

もちろん市販されているパーツをそのまま取り付けても良いですし、更に自分仕様に加工することも可能です。(速い人たちはみんな加工してます)

パーツは200種類以上あるそうで、組み合わせも1億通り以上あるとも言われています。

もう、奥が深い……

どの組み合わせが速いのか?速さを追求!

 

で、いまのミニ四駆で私が1番驚いたのは「両軸モーター」の存在です。

いまのミニ四駆にはミニ四駆自体にも種類があり、私が慣れ親しんだ「片軸モーター」のミニ四駆と、この「両軸モーター」のミニ四駆があります。

まぁ、ミニ四駆の種類というかモーターを設置する「シャーシ」の違いですね。

「両軸モーター」はその名の通りモーターの反対側にも軸が伸びていて、前輪と後輪へそれぞれモーターから直接動力が伝わるようになっています。

これを見た時は「進化してる!」と思いましたね。

ちなみに、タイヤへ直接動力が伝わる「両軸モーター」の方が速いと思いがちですが、どうやら大会などで勝っているマシンは「片軸モーター」の方が多いようです。

うん、奥が深い……

これが「両軸モーター」です

 

パーツやら改造やらモーターやら、工学的な魅力いっぱいのミニ四駆だったので、私の頃はもちろん男子ばかりがハマっていました。

ですが、「第3次ミニ四駆ブーム」では女子も参加しているようで、もちろん速さを追求した工学的な魅力にハマっている女子もいますが、ミニ四駆の見た目の改造を楽しむ「デコ四駆」という楽しみ方をしているそうです。

私の頃も自分だけのオリジナリティを出すために、普通と違う着色をしたり、色んなシールを貼ったり、見た目を変えていましたが、「デコ四駆」はその名の通りデコレーションで盛って盛って盛りまくってます。

ラインストーンを敷き詰めたり、マカロンが乗ってたり、アイスクリームになってたり、もう車の域を超えてるものが沢山あります。

速さだけを追求するのではなく、こうやって見た目を変えて自分だけの1台を作るのも、ミニ四駆の楽しみ方ですね。

痛車にするのもアリ!

 

と、今のミニ四駆は子供だけでなく、大人や女性にも人気らしいです。

しかも「第1次」「第2次」ブームの火付け役となったマンガも、実はいま新作を連載しているんです。

 『ダッシュ!四駆郎』⇒『ハイパーダッシュ!四駆郎』(しかも作画はあの人!?)

 『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』⇒『爆走兄弟レッツ&ゴー!!Return Racers!!』

完全に我々過去にハマった大人たちを取り込もうとしてますね。

んー、ハマっちゃうよねー

 

で、最初に戻って息子の話ですが、それこそ始めは色を塗ったりパーツを付けたりしてましたが、「速くするためにどうするか?」「細かいネジなどの部品」がまだ難しいようで、いまでは私の方がハマってます。

今後は、いままで手を出していなかったパーツの加工に手を出そうと思ってます。

色々工具を揃えなければ…

(子供の頃には無かった財力も、過去ハマった大人たちが今ハマる要因かも)

 

息子とイジったマシンたち。本格的にやっている人からしたらまだまだですが。