特集「ヨモヤマビルド」

画像処理基本用語

知っておきたい画像処理用語をまとめてみました。最低限これだけは頭に叩き込んでおきたいものです。

用語 用語説明
 解像度 レンズの焦点面に結像した画像で1mm辺り何本の線を識別できるかの指標
 有効画素数 CCDの総画素の中から実際に処理に使う画素数
 焦点距離 平行な光が焦点を結ぶ位置とレンズ中心の距離

広角レンズほど焦点距離が短い

 被写界深度 ピントの合う範囲のこと

アイリスを絞ると被写界深度は深くなる

 ディストーション 歪曲収差

ディストーションが大きいと、レンズ周辺部にいくほど歪曲して結像する

 視野 FOV

使用カメラで見える物体側の範囲

 光学倍率 CCD寸法と実視野との比較倍率

光学倍率2倍のレンズとは画像がCCD寸法の2倍に拡大されるレンズで視野は1/2になる

 モニタ倍率 モニタ上の撮像寸法と実視野との比較倍率

モニタ倍率100倍のモニタであれば実視野の100倍でモニタに映すことができる

 シャッター時間 シャッターを開放する時間(露光時間)

移動物体のスピード゙、ライティング状態に合わせて決める

シャッター時間を短くすると高速移動物体を静止画像として処理できるが、CCDがチャージする光量が減るので撮像画像が暗くなる

反対にシャッター時間を長くすると撮像画像は明るくなるが、移動物体がブレて鮮明に映らない可能性がある

プログレッシブスキャン 1回の画面表示を1回の走査で行なうスキャン方式

全画素読出し方式・ノンインターレース方式・順次走査方式ともいう

 インターレーススキャン 1回の画面表示を奇数列と偶数列に分けて行なうスキャン方式

飛越し走査方式ともいう

プログレッシブ方式に比べ画質は落ちるが、情報量が少ないため転送時間が1/2になる

 ワーキングディスタンス 被写体距離

レンズ鏡胴の先端からワークまでの距離。WDと表記する

 接写リング  延長バレルともいう

レンズとカメラの間に装着し最近接撮影距離(WD)を短くし、拡大率を上げる事が出来ます

ただし、長くなる程、暗くなります

 エクステンダー マスターレンズとカメラの間に装着し、 被写体距離(WD:WORKING DISTANCE)を変えることなく撮影倍率を上げます

ただし、F値が暗くなり、被写体深度が浅くなります

 バリフォーカル・レンズ 簡易型のズームレンズ

ズームレンズとの違いはズーミングするとピントの再調整が必要という点です

 ズームレンズ  1本で単体レンズ数本分の焦点距離をカバーする可変焦点レンズ

フォーカス(距離・ピント)・ズーム(画角)・アイリス(絞り)を全て手動で行うタイプ(手動ズーム)と、アイリス(絞り)が自動調整型(DC駆動/Video駆動)のタイプ、全てを電動でコントロールする電動ズームがあります