特集「ヨモヤマビルド」

ちょっと珍しい果物「キワノ」

こんにちは。ビルドシステムの馬場と申します。
今回は、私が出張先の茨城で出会ったちょっと珍しい果物を紹介させていただきます。

 

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「キワノ」あるいは「キワーノ」と呼ぶようです。
全体を覆う刺といいカラーリングといい、中から魔物でも生まれてきそうな個性的なビジュアルをしています。川上から流れてきてもきっとおばあさんは拾わないであろうタイプの果物です。
こういった未知の食材との出会いも出張の醍醐味と言えますね。

店頭のポップによると、鮮やかなオレンジ色になるまで追熟させたら食べごろとのこと。
台所の片隅に置き、しばらく様子をみることにしました。

 

●8日経過
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一向に色づく気配はありません。
棘は意外と硬く鋭利にできています。手で持つと容赦なくずぶずぶ刺さり、かなり痛いです。

 

●24日経過
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なにかのはずみで傷をつけてしまったのか、中から汁が染み出てきました。血のような赤い色をしています。奇跡のマリア像か。

そして、表面が全体的にほんのり黄色味を帯びてきました。

 

●36日経過
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一部はオレンジ色に染まりました。いよいよその時は近いです。

 

●43日経過
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1週間でオレンジ色が急速に広がりました。見違えるようです。
表面を押した感じも心なしか少し柔らかくなりました。もう充分でしょう。食べてみます。

 

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アー写

 

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傷がついた部分は黒ずんでしまいました。ごめんよ。

 

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割ってみます。
思い返せば、これまであまりにも長い時を共に過ごしてきたので(追熟に期間がかかったので)、愛着もひとしおです。これで最後かと思うと包丁を入れるのにも少し躊躇ってしまいます。

 

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ざくっ

 

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ぱかっ(おめでとうございます!)

 

あの時の鮮血はいったい?と思わずにはいられないほど、さわやかなイエローグリーンです。
張りのある粒々がびっちりとひしめき合っている様子は、まるでグレープフルーツのよう。
しかし部屋中に充満する青臭さが、「ウリ科なんだぞ」という主張をびんびんに訴えてきます。

 

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粒々をスプーンですくって集めます。
仕切りの繊維がしっかりしており、なかなか大変な作業です。

 

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集まりました。まずはそのまま食べて見ます。
種を包む半透明のジェルは適度な弾力あり、アロエやナタデココを思わせるしこしこ感があります。種はサイズといい硬さといいメロンの種とよく似ています。
甘味はほとんど感じず、ほのかな酸味があります。
そしてやはりウリ科特有の青臭さがすごいです。
総じて、おそらく食感を楽しむものなのでしょう。

 

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ヨーグルトと合わせるのがお勧め、と店頭に書いてありました。

 

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キワノ自体の味は薄いので、ヨーグルトは甘めにアレンジしておくと丁度よいでしょう。ここに蜂蜜を垂らしてもおいしそうです。

 

こんな不思議な果物「キワノ」、皆さんもどこかで見かけた際には、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

以上です。