特集「ヨモヤマビルド」

アライメントエンジン使用されている技術について(1)

アライメントエンジンに使われている技術について紹介したいと思います。

まず第一弾として位置決めする際の画像の位置合わせに使用しているテンプレートマッチングについて説明します。

テンプレートマッチングは、画像の中から指定した画像(テンプレート)と似ているところを探します。その時にどれだけ似ているかの評価値を持って決めます。

テンプレートの輝度値をT(i,j)、画像の輝度値をI(i.j)とします。座標の(i,j)はテンプレートの幅をm画素、高さをn画素とした時、左上を(0,0)、右下を(m-1,n-1)とします。

テンプレートをラスタスキャンし、同じ位置の画像の輝度値の差の2乗の合計(1) or 輝度値の差の絶対値の合計(2)を用います。この値が小さいほど似ている位置として判別し、検出します。

(1)の方法をSSDと言い、R=ΣΣ((I(i,j)-(T(i,j))^2で計算します。

(2)の方法をSADと言い、R=ΣΣ|i(i,j)-T(i,j)|^2で計算します。

実際の計算はHalconという画像処理ソフトのオペレータを使うのでブラックボックスになっておりますがこのような手法で行われています。

この方法により、評価値の小さい所(=一致度の高い所)を見つけ出し位置合わせします。

今回はここまで。次回に続く。。。