こんにちは。経営企画部の近藤です。
2025年11月15日の開会式から始まった東京2025デフリンピック。
デフリンピックとは、デフ+オリンピックのこと。デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味で、国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」です。
開催期間中の10日間、選手が宿泊していた国立オリンピック記念青少年総合センターで茶道と華道、着付け体験を行っていました。その中の1日、茶道体験を担当する機会を頂きました。
コミュニケーションの基本は手話になります。手話は各国のオリジナル手話と国際手話が有りますが、通訳さんは国際手話を使用します。日本に来ると言う事で挨拶など基本的な手話を覚えてきた方もいらっしゃるようでした。私たちが他の国を訪れる時と同じですね。
手話コミュニケーションの中に入ること、初めての体験でした。手話は両手でサインを作り、その動きを見て判断をするので目をそらすことが出来ないコミュニケーション。お互い、同時進行は難しいコミュニケーションと言う事を実感しました。


特に今回は茶道体験でお菓子を黒文字でいただく、抹茶茶碗を掌に乗せて2度回してから飲むなどなど、ご存じない所作なので手話通訳をしっかりと見てからでないと動作に移れないようでした。ほんの少しですが時差が生じることを実感できたことは貴重な発見でした。
選手やスタッフの方々はお茶室に入るときは緊張されている様子でしたが、お帰りになるときはにこやかでリラックスされているように感じました。私たちも幸せな一時でした。
一服の茶を通して茶道が日本はもちろん、世界にも広がるとよいなと思っています。
粗茶一服用意をしてお待ちしています。